UE5に入っているテンプレートやスターターコンテンツって自作ゲーム(配布したい)に含めていいんだっけ?
と疑問に思ったので調べてみました。
先に結論だけ書いておくと
無償のUE5ライセンスで配布OK(商用利用もOK※1)
です。
次章以降でライセンスの記載箇所等をまとめていきます。
※テンプレートとスターターコンテンツの使い方については↓のpart1を参照
Unreal Engineのライセンスでのテンプレート等の扱い
まずUnreal Engineのライセンス(EULA)は、以下です。
ここから該当個所をピックアップしていきます。
※リンクが無かったのでEULAの該当する章を引用元として記載しています。
まずはテンプレートとスターターコンテンツの扱いですが、ライセンスでは以下となっています。
The Licensed Technology licensed to you under this Agreement includes all Unreal Engine code and related content that is copied to your computer when you install Unreal Engine. This includes Engine Code, Examples, and Starter Content.
…
“Examples” means the code, artwork, or other content made available by us in the Samples and Templates folders in the install directory.“Starter Content” means the code, artwork, or other content made available by us and installed to your computer when you install Unreal Engine, excluding Examples.
1. What Technology Epic Is Licensing to You
→Unreal Engine本体と同様にライセンス供与される
この時点で、Unreal Engineで作ったゲームを配布してOKならテンプレートを使ったゲームを配布してもOKであることが分かります。
もう問題なさそうですが一応さらに掘り下げます。
Unreal Engine本体、テンプレート、スターターコンテンツ等のライセンス供与されたコンテンツは、以下のように利用することが可能です。
Epic grants you a non-exclusive, non-transferable, non-sublicensable license to privately use, reproduce, display, perform, and modify the Licensed Technology in accordance with the terms of this Agreement (the “License”).
2. How You Can Use the Licensed Technology
→使用、複製、表示、実行、および修正が可能
つまり、テンプレートに含まれるオブジェクトやスクリプトを改造してもOKです。
そして最後に配布がOKがどうかですが、以下に記載されています。
If you develop products, services, or any other projects that (i) are made using any Licensed Technology or (ii) combine any Licensed Technology with any other software or content (collectively “Products”), you may only Distribute those Products as expressly permitted in this Section 3. Any Product that you Distribute that incorporates Licensed Technology must incorporate the Licensed Technology only in object code and only as an inseparable part of the Product.
3. How You Can Share Products You’ve Made with the Licensed Technology
→セクション3に記載の範囲内※1でのみ配布可能
(作成したゲームの収入が100万ドル(1.5億円)を超えなければOK)
→オブジェクトコード形式でのみ配布可能
(ソースコード形式での配布はNG)
→製品から分離できない状態でのみ配布可能
(例えばテンプレートに含まれる3Dモデル等をプレイヤーが取得できる状態とかがNG(恐らく?)
これで、テンプレートやスターターコンテンツを使用しても、通常のUEライセンスに従えば配布可能ということが分かりました。
終わりに
テンプレートやスターターコンテンツを使えばUE初心者でも簡単にゲーム開発を進められるので、これが自由に使えてしかも配布可能というのは、モチベ的にも凄くプラスに作用しますね。
私自身Unreal Engineでゲームを作るのはこれが初めてなので、滅茶苦茶助かってます。
※1 Unreal Engineの有償/無償の件は以下にまとめています。
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